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そして昼休みが終わったので教室に戻った。
教室に着くなり俺は机に突っ伏していた。
なぜなら猛烈に腹が痛いからだ。
間違いなく祐希の弁当を食べきったせいだろう…
無理して食べなきゃよかったな…
でもそんな事したら祐希が悲しむ…
……なんでそんな事気にしてんだ?
どうせ一週間程度の付き合いで終わる関係なのに…
「ミスったな…」
「何が?」
「だまれ変態」
「誰が変態だぁ!?」
直樹は元気だった…
その元気さがすごくウザかった…
「やっと終わった…」
腹の痛みに耐えながらの授業はすごく疲れた…
早く帰って寝たい…
「将平~、帰ろうぜ~」
「おぅ」
立ち上がり教室の扉を開けた。
そして目の前に人がいた…
「さぁ荒城君、行くぞ♪」
……祐希だった。
しかもなぜかご機嫌だ…
「将平、先帰るね~」
「あっ!!待て!!俺も!!」
「君は委員会活動だ」
「帰らしてくれ、体調が悪いんだ…」
「元気そうに見えるが?」
「腹痛だ」
「原因は分かるか?」
「原因は…」
祐希の弁当だ。
なんて言えなかった…
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