~体験入会~

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「やっぱり誰が入れても変わらないね」 「当たり前だろ…」 入れた人によって味が変わったらビックリするっての… 「それより今日はどんな仕事をするんだ?」 「どうした?妙にやる気だな」 「一週間だけなんだから真剣にやろうと思ってな」 「ほぅ…、そりゃいい心がけだな」 杏子はニヤニヤしながら紅茶をすすっていた。 「やる気の所に水を差すみたいな形になりますが…、今はそこまで仕事ないですよ?」 「はぁ…?」 「まだ四月だからね~…。簡単な書類を処理して、その後はお茶してるの♪」 会長が笑顔でそう言ってきた… なら俺は必要ないんじゃ… 「でも今からでも感謝祭に向けての話し合いはするよ?」 「三ヶ月も後なのにか?」 「正確には二ヶ月だけどね」 「この高校は各クラスと各部活、一つずつ出店する権利があるんだ。早いクラスはもう案を出して来ているから早めに整理しないといけないんだ」 「気合い入ってんだな」 「お世話になった三年生に感謝の気持ちを込めてする祭りだからな。三年生は受験もあるから、これが最後の羽休めになるんだよ」 大変なんだな…、感謝祭って。
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