~体験入会~

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「そんなの聞いてどうするんだ?もしかしてもう入りたく」 「なってないから安心しろ」 「最後まで言わせてくれても…」 まったく…、油断するとすぐにこうなるな… 無駄口たたかずにさっさと終わらすか… 「終わったー…」 祐希の倍の時間をかけて終わった… 作業量は半分で倍の時間かかってるなんて価値なくないか…? 「そんな事ないぞ?例え半分でもプラスはプラスだ。それにこれは慣れの作業だからな、慣れれば早くなるさ」 「そうか…、ってなんで考えてる事がわかんだよ!!」 「そんな顔してたら誰だってわかるさ」 普通な顔してたつもりなんだけど… 改めて祐希は凄い奴だとわかった瞬間だった… 「それよりほら、コーヒーだ」 「ありがとう」 暖かいコーヒーを受け取った。 カップを覗くと俺の好きなのブラックだった。 「君はよくこんな苦い物が飲めるな…」 「この苦さがいいんだ。それよりなんでブラック好きって…」 「君が飲んでたのを知ってたからな、だからそうしただけだ。それにブラックなら間違えてたとしても調整できるだろ?」 そのわりには砂糖もミルクも渡してないけど…?
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