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「だいたい俺、校内でブラック飲んだの数える程度だぜ?」
「そっ…、そうなのか…?」
「祐希はね、荒城君の秘密ならなんでも知ってるよ♪」
「ばっ!!バカ!!言わない約束だろ!?」
真っ赤になりながら会長を止めていた。
でももう聞こえたんだけど…
「てか秘密ってなんだよ」
「きっ!!気にするな!!」
「荒城君の好みとか趣味も」
「わー!!わー!!」
必死に会長の声を遮っていた祐希はなんだか新鮮だった。
いつもの祐希ならもっと冷静に対処するのにな…
「ここ最近、祐希から荒城さんの名前を聞かなかった日はありませんでしたね」
「だな、毎日毎日荒城君荒城君ってうるさかったもんな~」
「二人ともっ!!」
今度は杏子と明日香が暴露していた。
って俺の話かよ!!
「何の話してたんだよ!!」
「君も食いつくな!!」
こんな風に騒いでいると下校時間になっていた。
「ほらっ!!帰るぞ!!」
「「ハ~ィ」」
三人はニヤニヤしながら返事をしていた。
それを見た祐希が顔を赤くしながら震えていた。
体験入会一日目はこうして幕を閉じた。
明日からもこんな感じか…?
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