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しばらくすると会長がやってきて鍵を開けてくれた。
やっと中でゆっくりできる…
「優香聞いてくれよ~、将平が私をエロい目で見てるんだよ~♪」
「ぶっ!!」
いきなり何を言い出すんだコイツは!!
「そうなの荒城君!?」
「違う!!見てない!!」
「ボディライン完璧って言ってたじゃねぇか♪」
「荒城君エロい~♪」
……なんだこのテンションは。
「それは…、本当か…?」
「よぅ祐希、本当だぜ♪」
「だからエロい目で見てない!!」
……あれ?後ろから威圧感が…
「なっ…」
ゆっくりと振り返るとそこには鬼…、いや祐希がいた。
怖い、怖すぎる…
子供ならとっくに泣いてるだろう…
選択を間違えれば間違いなく死ぬ…
「ゆ、祐希…」
「なんだ…?」
「祐希もボディライン完璧だぜ♪」
「なっ…!?」
冗談で場を和ませる作戦だ。
これで祐希が「冗談を言うなバカ者」と明るく返してくれれば…
……あれ?祐希が俯いてる?
しかも震えてるような…
「ふ…」
「ふ?」
「不埒な発言は許さーん!!」
「ひぎゃぁぁぁ……!!」
……もう二度と祐希に冗談は言わない事を誓った放課後だった。
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