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そんな日々が続き、あっという間に体験入会は終わりの日を迎えた。
今日一日働いてから答えを聞かせてほしいと祐希が言ったので働いてるけど…
「こんな調子じゃな…」
「なんか言ったか?」
「いや…、なんもない…」
いつも通りの雑談…
仕事は何にもなかった…
「さて荒城君」
急に会長が俺に話を振ってきた。
一体なんなんだ…?
「一週間やってみてどうだった?」
「……………」
率直な感想を言うなら楽しかった。
けれど今は仕事と呼べる内容じゃなかっただけだ。
本当に忙しくなった時は役に立てないのは目に見えている…
「楽しかった…、休みの日にも学校に来ないといけなかったのはだるかったけどな…」
「じゃあ…」
「けど悪い…、生徒会には入らない…」
「えっ…!?」
会長は驚いていた…
祐希も同じように驚いていた…
明日香と杏子は普通にお茶を飲んでいた…
「この一週間、仕事が少なかっただろ?本当の仕事が始まればきっと役に立てない…。だから入らない…」
俺が言い切るのと同時に祐希が悲しそうな顔した…
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