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次の日、俺は朝から学校にやってきた。
いらない物を持ってるせいで…
担任に渡せばいいか…
ぼんやりと考えながら登校していると何か違和感を感じていた。
……朝ってこんなに静かだったか?
いつもならもっと騒がし…
そうか…、いつもいたアイツがいないからか…
本当に付きまとわなくなってる…
「祐希…、約束守ってんだな…」
ってなんでこんな事言ってんだ…?
これじゃまるで俺が寂しいみたいじゃないか…
「学校着いたら寝よう…」
もう授業中に寝ても咎める奴もいないしな…
ってまた祐希の話してる…
「わけわかんねぇ…」
学校に着くと職員室に向かった。
生徒会室の鍵を渡す為とはいえ、自分から職員室に行くのは初めてだ。
無理やり連れてこられたりは何回もあるけどな…
「失礼します」
「ん?荒城か、何をしてんだ?」
担任が声をかけてきた。
ちょうどいい、鍵を渡すか…
「生徒会室の鍵預かってくれ」
「鍵?なんでお前が持ってるんだ?」
「いろいろあったんだ」
「ふーん…、まぁ鍵は直接生徒会に返してくれ。私もよく知らないんだ」
……役立たずな先生だ。
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