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結局俺は袋に鍵を入れてドアノブに引っかけにいった。
直接渡さなくてもいいだろ…
てか会いたくないしな…
「あれ?将平じゃないか。何してんだ?」
いきなり後ろから声がした。
少しビビりながら振り返ると杏子がいた。
「なんだ杏子か…」
「なんだとはなんだよ、それより何でここに?」
「鍵だよ、昨日預かってたから」
袋から取り出して杏子に渡した。
本人がいるから渡せば確実だ。
「ん?それ将平用だぞ?」
「……なんだって?」
「だからそれはお前のだから渡されても困る」
……俺用の鍵?
なんでそんなのができてるんだよ…
「生徒会は全員持ってんだ、んで将平が入ると思ってたから祐希が必死に先生にかけあって作ってたんだ」
「そんな話…、知らねぇぞ…」
「言ってねぇからな、とりあえず持っとけ。んで本気で入りたくなかったら祐希に渡してくれ」
「……わかった」
なんで祐希はそんな事までできるんだ?
……まったくわけわからん…
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