~体験入会~

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結局鍵を返す事はできずに持っとく事になってしまった。 『本気で入りたくなかったら祐希に直接渡してくれ』 杏子の言葉が頭の中で繰り返される… 確かに俺は生徒会の入会を断った。 生徒会なんて真面目な生徒がやるもんだと思ってたしな。 でも実際は結構のんびりとした組織だった。 お茶飲んだり駄弁ったり… 仕事もするけど、仕事にすべてを費やすわけじゃなかった。 ……けど俺は嫌だった。 生徒会が嫌いなんだ。 アイツらは関係ないけどさ… 昔を思い出すから… 「将平~」 振り返ると直樹がいた。 「なんだよ、邪魔するなら死ねよ」 「さらっと死ねとか言うな!!……帰りにゲーセン寄ろうぜ?」 「まだ昼にもなってないぞ…」 「どうせ寝るじゃん♪」 「まぁな…」 断る理由もないし行くか… 「くあ…、また負けたー!!」 「お前最弱だな…」 「最弱言うな!!」 だってこれで十連敗だぜ…? しかもハンデまでやってるのに…
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