~体験入会~

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結局直樹がギブアップしたので帰る事になった。 結構日が暮れていた。 祐希と出会った日も確かこんな夕暮れの日だったよな… 「なぁ将平、アレ…」 「ん?……祐希か?」 公園の方を見ると祐希がいた。 ……何人もの不良に囲まれて。 「助けなくていいのか!?」 「祐希の強さはハンパじゃねぇ。あんな不良なんかすぐに…」 ……様子がおかしい。 いつも通り不良を倒している、けど余裕がないみたいだ。 「アイツ…、何してんだ…」 いつもの祐希なら軽々と蹴散らしているのに… 「あっ!!アレ!!」 「なっ!!」 祐希の後ろからゆっくりと不良が近寄っていた。 鉄パイプを持ちながら… 「アレはシャレになんないだろ!!っておい将平!!どこ行くんだよ!!」 気がついたら走っていた。 直樹の声も聞こえない… 「祐希!!」 「あっ…荒城君!!」 「なろっ!!」 バキッ 「ぐはっ!!」 「何っ!?」 「何ボサッとしてんだ!!」 「すまん…」 「謝るのは後だ!!とりあえず今はコイツらを倒すぞ!!」 「あぁ!!」
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