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「……きろ!!」
……なんか聞こえる。
誰だ…?
「起きろっ!!」
「ぐはっ!!」
かなりの衝撃が背中に走った…
あわてて周りを確認すると祐希がそこに立っていた。
「荒城君、君は何をしていたんだ?」
「……あれだ。睡眠学習ってやつだ」
「ほう…、ならさっきの授業の内容を一つでも答えてみろ…」
祐希は頬をひくつかせながら質問してきた。
……さっきの授業は数学のはずだ、しかもこの前新しい公式を習ったばかりだから…
「公式の復習をしたんだ」
「ほう…、ではさっきの授業は何の教科か言ってみろ」
「数学だ」
「確かに数学だ、……通常ならばな」
「なに?」
言ってる事がわからないぞ…?
「今日は担当の先生は休みらしくてな、急遽国語に変更になったらしいんだ」
「なんだと…?」
そんなイレギュラーは知らねぇぞ?
「何か言う事はあるか?」
「……寝ていてすみませんでした」
「許さん!!」
「ぎゃぁぁぁぁ…!!」
祐希の制裁はいつにもまして強かった…
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