プロローグ

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学校で知らない人間はいないと言っても過言ではない程の有名人… 「ほぅ…、いきなり怒鳴りつけてくるとはな…」 入学して一週間しか通ってない新入生ですら知ってる存在… 「君は礼儀を知らないらしいな…」 淡々と話し続けるこの人物は… 「鈴野祐希!?」 「ん?いかにも私が鈴野祐希(スズノユウキ)だが?」 何を当たり前の事を聞いてるんだ?と言いたげな顔でこちらを見てくる… マズイ…、ついさっきの見られたか? ケンカしてた状況しか見てないなら俺は確実にヤられる… 鈴野祐希は正義感が強いらしく、悪さした奴は問答無用で叩き伏せるらしい… なんでかはわからんが晴れてるのに傘持ってるし… 鈴野祐希お得意の剣道を披露するには十分過ぎる得物だ… 「さて…、本題に入らせてもらうぞ?」 どうやら俺はヤられるらしい… 傘を持つ手に力が入ったもん… ビュン 「うわーっ!!」 ……痛くない…? 恐る恐る前を見ると目の前に傘が突きつけられていた。 「君、生徒会に入らないか?」 「……はぁ?」
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