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「荒城君もちゃんと文句言わないと」
「まぁ…、とりあえず勉強教えてくれ。なんだかんだで何にもやってないし…」
「えっ…?」
「教えてくれないのか?なら会長か明日香か…、最悪祐希からもらったノートで独学だな」
「ちょっと待て!!何で私は選択肢に入ってないんだよ!!」
どう見たって勉強できるキャラじゃないから。
「いいのか…?」
杏子が騒いでたら祐希がこっちを見て聞いていた。
「許さないんだったら勉強教えてくれないのかって聞かないだろ…」
「……ありがとう」
祐希は嬉しそうな顔になっていた。
「……だが不埒な事したらまた制裁だからな」
でもすぐまた怒り顔になっていた。
「荒城君って気づいてないのかな?」
「気づいてないだろうな~」
「明らかに鈍感そうですもん」
「祐希も大変だね…」
三人が何か話していたみたいだけど、俺たちには聞こえていなかった。
「今日は後一時間できる、だから数学をやるぞ」
「次は暴れないでくれよ?」
「わかってる」
今度は距離を取りながら横で教えてくれた。
最初からそうして欲しかった…
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