~悪夢~

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「とっ、とにかく!!頑張ってくれ!!」 「了解」 俺は親指をビシッと立てて祐希に向けた。 祐希は頷いて自分の教室に戻っていった。 ……なんでも一つか… ならもう願いは決まってる。 後はテストで点を取るだけだな… やれるさ、祐希があんなに教えてくれたんだから… キーンコーンカーンコーン 「それじゃ開始」 担当教師の声でみんな一斉にペンを走らしていた。 普段の俺なら間違いなく寝ていた。 けど今日は違う。 他のみんなと一緒にペンを走らしている。 ……解ける、解けるぞ!? これが祐希との勉強の成果か!! 「終わったー…」 長いテストが終わりを告げる… 一日で全教科やるのはおかしいだろ普通… 「生徒会室行くか…」 みんなも集まってるだろうし… 俺は自然と足を動かしていた… つい最近までは行く事はなかった場所に… 今は行きたくて仕方ない状態だ。 会長や明日香、おまけで杏子がいるから。 それに…、祐希もいるから… 「……なんか変だ」 とりあえず生徒会室に行こう…
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