289人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちぃーす」
部屋に入ると祐希と杏子がいた。
「遅いぞ、早速答え合わせだ」
「……へ?」
何を言ってるのかが全くわからなかった。
「なんだ?問題に自分の答えを書いてないのか?」
杏子がそう言ってきた。
……そんな事する余裕はなかったよ。
「仕方ない…、テストが返ってくるまで待つか…」
「残念だったな~♪祐希を頂けるか分かるチャンスだったのによ~♪」
杏子がニヤニヤしながらちゃかしてきた。
「俺はそんな事考えてねぇよ…」
「でもしたいだろ?祐希、あれでも胸あるぞ?」
「なっ!?」
思わず祐希の胸を見てしまう…
「不埒者ー!!」
「ギャー!!」
いつ持ったのかわからない木刀で吹っ飛ばされてしまった…
しかも気を失わないよう力を抑えてるらしく、気は確かだった。
……おかげでめちゃめちゃ痛いよ。
「アハハハハ!!」
「杏子、貴様もだ」
「何ぃ!?」
次は杏子が吹き飛ばされるらしい…
いい気味だ…、反省しやがれ…
「喰らえ!!」
「「なっ!?」」
杏子は小さな玉を床にたたきつけていた。
すると粉が煙幕みたいに巻き上がった…
「じゃあな♪」
お前は忍者か。
最初のコメントを投稿しよう!