~悪夢~

24/28
前へ
/254ページ
次へ
結局俺だけ吹っ飛ばされただけかよ… 「今日は帰らないか…?」 「そうだな」 何しに来たか全くわからないな… 「送るよ」 「……断っても来そうだな…」 「わかってんじゃん」 祐希はやれやれ…とか言って鞄を持っていた。 顔に赤みが増したような気がするけど…、気のせいだろう。 「君はもう願い事は決めたのか?」 帰り道、祐希は突然そう尋ねてきた。 「あぁ、もう決まってる」 テスト受ける前から決めてたからな。 「その…、エッチな事か?」 「んなわけあるか!!」 「イタッ」 俺は思わずチョップを喰らわしていた。 ……てか祐希にチョップが当たった。 俺今なにげに凄い事をやったんじゃ… 「じゃあ願い事はなんだ?」 「明日になれば分かるだろ?」 「今聞きたい、心の準備が必要かもしれないし…」 赤くなってモジモジする祐希… ……俺がそんな事を頼むと思ってんのか? 「そんな準備必要ないから大丈夫だって」 「……仕方ない。なら明日まで待つよ」 「あぁ、そうしてくれ」 そしていつもの交差点で別れた俺たち。 ……明日結果がわかるのか。 ちょっと緊張してきたな…
/254ページ

最初のコメントを投稿しよう!

289人が本棚に入れています
本棚に追加