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結局俺だけ吹っ飛ばされただけかよ…
「今日は帰らないか…?」
「そうだな」
何しに来たか全くわからないな…
「送るよ」
「……断っても来そうだな…」
「わかってんじゃん」
祐希はやれやれ…とか言って鞄を持っていた。
顔に赤みが増したような気がするけど…、気のせいだろう。
「君はもう願い事は決めたのか?」
帰り道、祐希は突然そう尋ねてきた。
「あぁ、もう決まってる」
テスト受ける前から決めてたからな。
「その…、エッチな事か?」
「んなわけあるか!!」
「イタッ」
俺は思わずチョップを喰らわしていた。
……てか祐希にチョップが当たった。
俺今なにげに凄い事をやったんじゃ…
「じゃあ願い事はなんだ?」
「明日になれば分かるだろ?」
「今聞きたい、心の準備が必要かもしれないし…」
赤くなってモジモジする祐希…
……俺がそんな事を頼むと思ってんのか?
「そんな準備必要ないから大丈夫だって」
「……仕方ない。なら明日まで待つよ」
「あぁ、そうしてくれ」
そしていつもの交差点で別れた俺たち。
……明日結果がわかるのか。
ちょっと緊張してきたな…
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