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「で、どうだった!?」
次の日の放課後、部屋に入ってすぐに祐希が尋ねてきた。
……とりあえず言いたい。
「近いから…」
「えっ…?あぁすまん…」
ちょっと動けばキスできるくらい近かった…
動いてたらどうなっていただろう…
……きっとこの世からおさらばする事になっただろうな。
「で、結局何点だったの?」
会長が後ろから聞いてきた。
「そうだそうだ、ちなみに私に負けたら言いなりだからな」
「杏子は黙ってください」
杏子のおふざけに明日香がツッコんでいた…
「チェッ」
明日香に逆らえないらしく黙り込んでいた。
「で、何点だったんですか?」
明日香も気になってるらしい…
「……これだよ」
一枚ずつゆっくりみんなに見せた。
「国語、六十点」
「微妙…」
「越えてんだからいいだろ!!」
残りも同じように見せた。
数学、六十七点。英語、六十点。社会、六十二点。
「後は物理か…」
緊迫感漂う部屋…
そうだよな、今のところ越えてるし…
ギリギリなのは気にしては行けない…
「物理は…、六十点だ」
「「嘘だっ!!」」
……全員声を揃えて否定すんなよ。
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