289人が本棚に入れています
本棚に追加
「いい天気だな…」
朝早くから駅前のベンチで座っていた。
理由は今日が祐希とのデートだからだ。
待ち合わせまでまだまだ時間はある…
遅刻するのはマズいと思ったから早く来たんだけど…
「早すぎた…」
約束の時間までまだ一時間もあるぞ?
これじゃまるでデートが楽しみで早く来たみたいじゃないか…
「あれ、荒城君?なんでいるんだ?」
いきなり声をかけられたと思ったら祐希がいた…
「まさか時間を間違えたのか?」
「違う、遅刻しないように早く来たんだ」
「それにしては早すぎだと思うが?」
「くっ…」
痛い所をつかれた…
確かに早すぎる、それは俺もわかって…
……あれ?なんで祐希もこんなに早いんだ?
「祐希こそ早いじゃないか」
「えっ!?そそそれは…」
急にしどろもどろしだした。
しかも顔も徐々に赤くなってる…
「もしかして楽しみだったから早く来たとか?」
軽い冗談を言って場を和ませる作戦だ。
本気でそんな事思ってないさ。
なのに…
「……っ!?」
祐希の顔がさらに赤くなってしまった…
……どうかしたんだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!