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「いい天気だな…」
朝早くから駅前のベンチで座っていた。
理由は今日が祐希とのデートだからだ。
待ち合わせまでまだまだ時間はある…
遅刻するのはマズいと思ったから早く来たんだけど…
「早すぎた…」
約束の時間までまだ一時間もあるぞ?
これじゃまるでデートが楽しみで早く来たみたいじゃないか…
「あれ、荒城君?なんでいるんだ?」
いきなり声をかけられたと思ったら祐希がいた…
「まさか時間を間違えたのか?」
「違う、遅刻しないように早く来たんだ」
「それにしては早すぎだと思うが?」
「くっ…」
痛い所をつかれた…
確かに早すぎる、それは俺もわかって…
……あれ?なんで祐希もこんなに早いんだ?
「祐希こそ早いじゃないか」
「えっ!?そそそれは…」
急にしどろもどろしだした。
しかも顔も徐々に赤くなってる…
「もしかして楽しみだったから早く来たとか?」
軽い冗談を言って場を和ませる作戦だ。
本気でそんな事思ってないさ。
なのに…
「……っ!?」
祐希の顔がさらに赤くなってしまった…
……どうかしたんだろうか?
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