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「これかわいいな~♪」
祐希は次から次へと服を広げてみていた。
俺はそれを眺めながら後ろをついていく。
……俺、なんか空気になってないか?
「なぁ荒城君、ちょっといいか?」
「ん?なんだよ」
祐希は服を何着か手に持ちながら呼んできた。
「これを…、試着するから似合うかみてくれないか…?」
モジモジしながら祐希は尋ねてきた。
「お安い御用だ」
祐希なら何でも似合うと思うけど…
「似合わなくても笑わないでくれよ…?」
そう言い残して試着室に入っていた。
そして待つ事数分…
シャー
「どうかな…?」
「…………っ!?」
俺は言葉を失っていた。
出てきた祐希があまりにもかわいいからだ…
白いワンピースに花のワンポイントがついている。
シンプルな服だけど、祐希を上手く引き立てている。
「……似合わない、よな…」
いつまでも何も言わないからだろう、祐希は勝手に似合わないと思ったらしい。
「祐希があまりにもかわいいから…、何て言えばわからなかったんだ…」
正直な気持ちを話していた。
……祐希ってこんなにかわいかったか?
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