~デート~

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街を歩くこと五分、一つの店の前で祐希が止まった。 確認するとそこに入りたいと言ったので入った。 「しかし祐希がね…」 「私だって遊ぶんだ、不思議じゃないだろ?」 「お前にそんなイメージないよ…」 「まぁきっかけは見回りで入ったんだかな、一回やったら楽しくて♪」 今俺たちがいるのはゲーセンだ。 祐希がゲームをするなんて意外だったな… 「これで対戦しないか?」 祐希が指差したのは街中でケンカをするのに炎や電気、挙げ句は波動まで使うゲームだ。 「ふっ、これで挑むとはな…」 「やけに自信たっぷりだな…」 「俺はこの辺じゃこのゲームで有名だからな」 「楽しみだ♪」 かくして俺VS祐希の火蓋が切って落とされる… ちなみに祐希の分もちゃんとお金を払った。 「……もうやだ」 「この程度か?」 計八回対戦した結果、一回も勝てなかった… ……いやそれどころかダメージを与えることさえできなかった… 「……もしかしてお前がキングか?」 「なんだそれは…」 ゲーセンで強すぎる奴がいるとは聞いてたが… まさか祐希だとは… しかも本人も知らないし…
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