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「いや嬉しいとかじゃなくて…」
祐希がそんな事するなんて思わなかったんだ…
「君も恥ずかしい思いをしただろ…」
明らかに祐希の方が恥ずかしがってると思う…
「とにかく次いくか…」
「そうだな…」
微妙な距離感を保ちながら俺たちはゲーセン内を歩き始めた…
「次は何をしようか?」
「そうだな…」
悩みながら歩いていると祐希は突然立ち止まった。
「どうした?」
「……………」
祐希がある物をじっと見ていた。
「……あれが欲しいのか?」
「……うん」
祐希が見ていた物はUFOキャッチャーのぬいぐるみだった。
「よし、取ってやるよ」
「えっ?荒城君取れるのか!?」
「何回かやれば取れるよ」
「すごいな…、私は取れた事がない…」
「へぇ~…、意外だな…」
「私だってできない事はあるさ…」
祐希ってなんでもできそうなイメージがあるからな…
「とりあえずやろうか、どれが欲しいんだ?」
「あのネコさんで…」
穴に近いぬいぐるみだった。
これなら一発で取れるかもな。
「よし、任せてくれ」
意気込んでお金を入れた。
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