序章

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暗闇の中でさ迷っていた。 どちらが上でどちらが下なのか。 右も左も、方向という言葉が摘要できるのかさえも解らぬ空間。 しかし、今の私にはむしろ心地好い気がする。 私のような存在はこの世界、いやこの宇宙に災いを齎(もたら)す。 ここで大人しく封印されていることがこの宇宙を護るという私の創造者達の願いを叶えることにもなるのならば私はこの苦しみを受け入れよう。 死す事のないこの命、滅びることのないこの体、再び必要となるその日まで…。 暗闇の先に光が見えた。 誰かが私の眠る棺の鍵を開けたのか………? 誰が、何のために…、今更私を……。 そして私は…………闇から目覚めた……………。 全ての生命の為に この命を捧げる為に
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