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夜の静止に包まれている廊下。
窓から見える空は、曇天。
薄暗い廊下を、コムイは走っていた。
ヘブラスカの様子が急変した。
大元帥から連絡が入り、急いでヘブラスカの間に向っていた。
(いったい、何があったんだ…)
思い浮かぶは、ヘブラスカの体内(なか)にいる“眠り姫”のことだけ。
コムイは、早く詳細が知りたくて、走る速度を上げた。
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その頃、アレン達は各自の部屋で自分の時間を過ごしていた。
そこに…
『…~♪~~♪…』
歌が聞こえてきた。
いや、聞えてきたのではなく頭の中に直接響いてきたのだ。
それはとてもきれいな歌声。でも、とても悲しく儚く、今にも消えてしまいそうな歌声。
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