ツバサ

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トモダチがツバサをひろげる。 もういっちゃうの? トモダチはしあわせそうにわらった。 かぜをうけてツバサがゆれる。 とてもキレイだ。 ぼくもつれてってよ。 そのコトバに、トモダチはさびしそうにクビをふる。 コトバはひとつもかえってこない。 やがてトモダチはとびたった。 わかれのコトバをつげることもできず。 トモダチはたかいソラをとびまわり、やがてみえなくなった。 カミサマはぼくにもツバサをくれるとヤクソクしたのに。 ぼくいがいのミンナがとんでいく。 そのコウケイはなくほどキレイで。 いつかあのナカのひとつになるんだとおもうと、コトバをなくすのもこわくはなかった。
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