二人の買い物デート

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あの後、二見美麗を狙う人間は来なかった。 俺の見解では、 『研究者として、今後の行動を記録したい』 のだと思う。 「さあ、行きましょうか。卓さん」 そして今日は俺が彼女に会った日から数えたら、初めてである日曜日の到来である。 美麗はと言うと、近くのアパートに住んでいる。お金のほうは『黒曜石鴉(こくようせきからす)』と言う人間が美麗名義の銀行にお金を振り込んでいた。 お金の方は、物凄い額が振り込まれていたので心配は無い。 そして美麗に誘われて買い物にやって来たのだ。 「美麗さん、今日は何を買いに来たんですか?」 「……そうですね、卓さん」 ちなみに名前の件はヨハンから卓に変えてもらった。恥ずかしいし。
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