14人が本棚に入れています
本棚に追加
で、まずは俺はこの美麗さんから事情説明をしてもらおう。
「で、ヨハンってのは俺の事?」
「そうです。ヨハン・ザ・クローク。
その男は私の前世、ストワーネ・メドレーの愛人です。
愛し、愛され、愛し合っていた」
「前世の話だろ?」
「ええ、私も少し前までは忘れていました。けど、私はこの事はあまり話したくないのです。欠点はあまり人に聞かせたくないのですよ。
でも私は思い出し、あなたがヨハンだという事を知ったし、あなたの事を見て恋に落ちました。これは恋愛、愛情、恋慕なのですよ。
だから、ヨハン。私と恋愛しませんか?」
それは告白だった。
人生初の告白、しかも女性から。
けど今の生活を変えたくない。俺は返事を迷っていた。
「こんな所に居たのですかな?探していたのですかな?」
いや、探していたかどうかはあんた自身にしか分からないだろう。俺はそう思いながら振り返った。
最初のコメントを投稿しよう!