日常の終わり

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そこには一人の男がいた。いや、存在していた。 背中にリュックサックを背負い、顔に大きな傷がある若い男。 左手にはペットボトルを持っており、表示は『ミネラルウォーター』と書かれている大型のペットボトルだった。 そして彼はそのペットボトルを開け、飲んだ。満タンだったペットボトルが空になる。 彼はペットボトルを捨て、名乗った。 「私は『QED』所属なのかな?『水流操作』と申すのかな?そのサンプルを返して欲しいのかな?」 なんともあいまいな自己紹介と要求だった。
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