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ここ、コルスの村では牧畜、毛織物などが盛んな比較的のんびりとした村である
そんな中、いつもと変わらない仕事をしている1人の青年がいた
「じいちゃん、この薪どこに置けばいい?」
「おう、まぁ適当にいつも置いてある小屋にでも置いとけばいいさ」
「分かったよ」
申し遅れた。俺の名前はジル。ジル・フォードだ
ここコルスの村で生きてきてまだ一歩も外の世界に出たことがない
「ジル、仕事が一段落したしそろそろいつもの稽古に入るぞ!」
「分かったよ、今行く」
後、じいちゃんは昔首都の騎士団の隊員で、物心ついた時から剣の稽古をつけてもらっている
日課みたいなものだ
俺は、小さいが人の温もりがあるこの村が好きだ
だが、近くにあった森での異変に気付く人は誰もいなかったからあんなことになったのだ……
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