僕が小学5年生のときの話です。

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僕には、思い出がたくさんつまった場所がある。 小さい頃からなにがあれば必ず行っている場所。 ヒマワリ畑だ。 僕は、その場所が大好きだ。 父と母が教えてくれたんだ。 僕はその場所でたくさんの思い出をつくった。 家族との思い出。 友達との思い出。 好きな人との思い出。 たくさんつくった。 だけど 今、その場所が大変なことになった。 僕が大好きなヒマワリ畑がビルの建設のためにヒマワリ畑がなくなってしまうかもしれないことになってしまった。 僕は、ちょうどそのとき家族と旅行に行っていたため、その事実を知るのは、すこし遅かった。 僕は、事実を知った瞬間にいそいでヒマワリ畑を見に行った。 着いたとき、僕の心の中でなにかが壊れる音がした。 もう、ヒマワリ畑がすべてと言っていいくらい、なくなっていた。 僕は、口を開けたまま立ち続けていた。 ふと、正気にもどったとき、ある物を見つけた。 ヒマワリだった。 工事されているなか 元気よく立っていたのだ。 僕は、とっさにそのヒマワリを持ち帰って、僕のにわに植えた。 そして、僕はいつかもう一度、あのきれいなヒマワリ畑を取り戻してやると心に誓った。 その決意を胸に僕は大人になっていった。 僕が小学生5年生の夏休みの出来事だった。
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