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あの出来事があってから、アレク達はあのまま村に居ては危ないと判断し、少し離れた旅小屋にいた。
「ねぇ~アレク~…」
「………。」
(…よし!ここは私が何とかしないと…)
「ねぇアレク?アレクはなんで初対面であんな話をした私を信じてくれてるの?」
「…お前の世界の話か…正直まだ信じきれてないんだが…今さらそんなこと言ってらんねぇだろ。」
「えっ…?」
「お前が言ったんだろ。ここまで来たら成り行きだってな。それともなんだ?リシアは1人の方がいいってんならそれでもいいけどな。」
「アレク…。」
「それに、やることは決まったしな。」
アレクは自分の剣を見て言った。
「この剣も、元々はじいちゃんの剣だったんだ。俺はこの剣に誓ってこの世界を救う!俺みたいな運命を背負うやつは俺一人で十分だからな。」
「…うん、そうだね。私達が出来ることは限られてるかもしれないけど、やれるだけのことはしないとね♪」
「ああ。」
するといきなり小屋の扉が蹴破られた。そこから現れたのは、盗賊のような服装をして鼻から上がすべて覆われたマスクを被った男が3人。すると1人が…
「見つけたぞ、異世界の女、リシア・アルフィン!おとなしく我々について来てもらおう!」
「え!?なんでここに!?」
「一体あいつらは誰なんだリシア!!」
アレクは剣を構えて言った。
「…あいつらが私を追い回してる連中よ。」
「あいつらが…!」
アレクは一層力を込めて剣を握った。
「「行くぞ!」」
アレク達と謎の男達の戦いが始まった。
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