最終章 一人じゃない

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右手を天に掲げ、左手を地に突き出しその後真逆に両手を交差させる。すると、空からサテライトキャノン級の太陽の光と、グランドから地球の中心より溢れ出す熔岩程の熱量を持つ光が放たれた、オメガたちを挟み撃ちにする 天地の光の激突により巨大な十文字型の光になる。 そして、中心部から大爆発が怒り、木々は薙ぎ倒され、結界をはった校舎や桃香たちを除きグランドとその近辺は焦土と化した 怜茨「ぐっ…!」 両手が焼け焦げ、膝から崩れ落ちる 怜茨「ち…一発でこれか。やっぱり鈍ってやがるな。それか、ダメージのせいか?」 朱雀たちが肩を貸してくれたお陰でなんとか立ち上がった そして光が消え、オメガたちが姿を現す オメガ「ぐ…が……ふ、かく…」 傷だらけなジルと巴に肩を預け下半身と左腹のないオメガがそこにいた 怜茨「ち…直前で結界を張ったか。しかも…二人に張ったとはな」 オメガ「黙れ…」 いよいよ喋る力もないらしい。オメガはゆっくりと目を閉じ眠りについた ジル「…全く。デタラメだ。……五年。マイロードが完全回復するまで五年かかる。それまでゆっくりと生を謳歌するんだね」
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