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私はその目に吹き出しそうになりながらも、なんとか真顔を作る。
「さ、さあ? わ、私は霊感とかない方ですし……」
ヤバい。
口元が緩んで……
――プッ。
あちゃー、し、しまった!
思わず口から妙な声が出た。
私はいつの間にか私の隣に座っている五木さんに顔を向ける。
案の定、彼は不快そうな表情をしていた。
「何を笑ってるんだよ? 失礼な人だよね、全く。霧島さん、君って彼氏いないでしょう?」
ぶつくさと小言&嫌みを呟いてくる五木さん。
失礼なのはどっちだよ。
私のリラックスタイムを邪魔してる上に、小言を聞かせるなんて。
……更に私に彼氏がいないだと!?
図星ではあるが、実に不愉快だ!
「あのねー! 五木さん、一体何しに来たの? 私のリラックスタイムを壊さないでよっ」
私はついカッとなり、年上の五木さんに対しタメ口で怒鳴りつけていた。
ちなみに五木さんは私より3つ上の28歳だ。
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