１人の女

18歳

｢麻耶ちゃーん、おせち作るの手伝ってー｣

私は元旦にヒデの家に居た。
いや、元旦だけではなく
ほぼヒデの実家で暮らしてた。
呼ばれた声で一階に降りると
小柄で可愛らしいヒデのママが忙しなく料理を盛り付けていた。

洗面所で手を洗い、キッチンへ向かうと
ヒデのママは嬉しそうに
｢麻耶ちゃんが居てくれて、本当の娘が出来たみたいで嬉しい｣
そう言って笑顔で色々と教えてくれる。