家路

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会社を出て 人ごみに揉まれながら家路につく 電車に揺られながら 窓に映る自分を見ると 思っていた以上に疲れていた顔をしていて、少し驚いた 会社に勤めて早2年がたっていた。 疲れた顔もしているだろう。 慌てて目をそらし、ポケットの中の定期券を少しいじった 気づけば週末のスケジュールもガラガラで 誰かに連絡しようと思っても お互い忙しすぎて 時間も合わない そんなことをしていたら 気づいたら いつも一人で 仕事の愚痴を話す相手も くだらないたわいない話をする相手も 恋愛相談をする相手も 歳を重ねるたびに減っていく もうちょっと 色々な時間を大事にしておけば こんなときに話せる相手が いたのかな
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