語る

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幼稚園生や小学生が言うような くだらない言葉を吐き 紅茶を口に含む彼女に 僕はまた愛おしさを感じた 世間ではバカップルなんて 言われるのかも知れない ただそれが僕には新鮮で なにより楽しかった 家が代々医者という 硬派な家系に生まれた僕は 昔から医者になれとだけ言われ続け 失うものが多かった しかし彼女は違った 一人で勉強している 僕に必要に絡んでくる そして毎回のように 笑顔を振りまいていた そんな経験のない僕は 勘違いだと思いつつも 気持ちを伝えると あっさりとOKが出た それは怖かったが 良い経験だと思った
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