― プロローグ ―

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夜と言ってもキャバクラとかクラブといった華やかなものではなく小さなスナックのバイト。 なんでも、自分の働いている店の女の子が子供が出来て結婚するとかで急に辞める事になったらしく、よりによってこれから歓送迎会が始まる時に人手が足りないらしい。 「なんで私なのよ、もっと若い子のが良くない?」 『あ~ダメダメ!若いのは注意されるとすぐふてるしすぐ辞める。』 わかる気がするなぁ…うちの会社の若者もそれ系だもん。 『ほら、3ヶ月チョロッと稼いで好きなもの買えるじゃん、お願い!本当頼めるの美優(ミユ)しかいないの!』 電話の向こうで頭を下げ必死に頼んでるミホの姿が目に浮かぶ。 .
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