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音楽室に向かう二人を鈴華を含む生徒達数人がニヤニヤと笑って見ていた。
ボソボソとほくそ笑みながら二人を見る視線。
二人は、音楽室に小走りで向かった。
感じの悪い空気。
密かに聞こえてきた傷つく言葉。
「レズ…」
「帰れ…」
いつの間にか奈津美も苛めのターゲットになっていた。
真弓と違い、奈津美は傷つきやすい性格だ。
真弓にはできても奈津美には、耐える事はできない。
何で私まで…
そんな事を考えても奈津美にとっても、アリス学園は憧れの場所。
辞めたくはない。
真弓みたいに知らん顔でやり過ごしたい。
奈津美は悩んだ。
悩んだ挙げ句に、ある決断をする。
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