第1章

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-翌日- 真弓が教室に入ると一瞬にして目を疑った。 鈴華達のグループの中に奈津美も混ざっていたのだ。 考えても考えても、この先もあんな事が続く事に耐えられない奈津美の必死の選択。 呆然とドアの前で立って奈津美を見つめる真弓。 それに対し、目を合わさない様にする奈津美。 たった一日で友情が崩壊してしまった。 真弓は、ゆっくり机に向かった。 ポツンと一人だけ取り残された感覚。 いつもは奈津美がいるのが当たり前だった。 これみよがしに、鈴華の楽しそうな笑い声が鼻につく。
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