第1章

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何日も奈津美と会話をしていない日々。 話しかけるのも、無視されたらと思うと怖くてできない。 目が合う事はあっても、奈津美は直ぐに反らす。 徐々に徐々に、一人だけの空間が慣れて来て、月日もまた流れて行く。 特に読みたくもない小説を持って来ては休み時間を潰す真弓。 入学から2ヶ月が過ぎ、グループは完全に出来上がっている。 ほかの輪に入る度胸もなく、何より奈津美に対する気持ちが強くて、どうする事もできない毎日。 居心地の悪い毎日だ。
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