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聖歌祭が始まるまでの間、楽しく談笑する生徒や歌の練習をする生徒。
真弓は、隅っこで一人、邪魔にならない様に座っていた。
一人だけポツンと、取り残された気分の真弓は、黙ったまま床を見つめていた。
そこへ一人の生徒が話し掛けてきた。
「自分…人見知りなのかい?」
慌てて返事をする真弓。
「い、いえ…別に…そうゆうんじゃなくて…」
「そうなの?
私は三年の藤家鏡子!
君の名前は?」
「私…一年の山本真弓です。」
真弓は先輩という事もあってペコペコとお辞儀をした。
「ありきたりな名前だねぇ。」
鏡子は笑いながら言った。
「は、はい。
平凡な名前です。」
若干、緊張しつつも真弓は鏡子と話しを続けた。
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