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にこやかに、爽やかに告げられた事実。
そこ以外に私の家は無いらしい。
久しぶりに友達に連絡しまくろうと携帯を手にした瞬間、私の体は床を離れ、社長の腕に収まっていた。
「チョッ///
何してるんですか///」
「お前が逃げない様に捕まえているんだが?
桐島、明日は9時から会議だ。準備を怠るな。」
「はい、了解しております。お疲れ様でした。」
桐島さんの爽やかな笑顔を合図にしたように私を抱いたままずんずんと進んでいく。
社内には誰も残っていなさそうだけど、恥ずかしい…///
「…おろして、下さい///」
「お前は逃げるから無理だ。」
「逃げませんからぁ///」
あまりの恥ずかしさから私の目には自然に涙が溜まる。
「…誘ってるのか?」
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