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「そうか…仕方ない。
お前の減らず口塞いでやろう。」
「なっ…」
私が反論を帰す前に私の唇は柔らかく温かいモノによって塞がれていた。
何?!
なんか唇が…唇が…
「!!///」
やっと状況が飲み込めた私はまた恥ずかしさから目に涙が溢れた。
そう、私は今社長にキスされている。
何とか逃げようと顔を左右に振ろうとしてもしっかりと頭を固定されていて、ぴくりとも動かない。
「ン!ん~!」
何とか出せる音で抗議してみても、胸板を叩いてみても全く離れる気配が無い。
それどころか、社長はゆっくりと角度を変えながら私の唇を舐め始めた。
「口、開けろよ?」
唇を舐めながら器用に喋る社長。
私はそれが離れた一瞬に反論しようと口を開いた。
「何し…ン!」
私の口が開いた一瞬に素早く口内に入ってきた社長の舌に驚き私は必死に逃げる。
それなのに、執拗に追いかけ絡まる舌。
静かな室内に舌の絡まる水音と二人の息使いだけが響く。
「ハァ…やめ…ン…ねが…い…///」
キスの合間に必死に懇願するも激しさを増すキスにだんだんと力が抜けていき、ついに私の目からは涙が溢れていた。
数十秒?数分だったかもしれない。
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