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「誰が誘うか!下ろせ~」
「ほぅ?しつけの出来ていない口だな?」
「うぅ…すいません、おろして下さい。お願いします。」
かなり不満はあったけど、社長相手に下手をすればかなりの確率でキスされそうだから大人しくお願いした。
なのに社長はニヤリと企み笑いをして私を見下ろす。
「なかなか従順だな?
俺に抗うならばいつまでも抗えばいい。
必ず従順にならせてやる。」
「誰がッ!!」
キッと睨み付けたつもりなのに、フンと鼻で笑われて私はいつのまにか着いていた車の助手席に押し込まれる。
坐り心地、肌触りのいい革製のシートに身を沈めて眺めた車内は明かに高級車。
車には詳しく無いけど、お父さんや友達の乗ってる車はこんなにふかふかして無いし。
「何かおもしろい物があるのか?」
「いえ…別に…」
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