662人が本棚に入れています
本棚に追加
それ以上何もしゃべらなくなった私を横目で確認しながら社長は車を発進させる。
穏やかな揺れに少し眠気を覚えたが、こんな所で無防備に寝るのはきっと賢い選択じゃ無い。
だから私は精一杯起きていた。
「眠いなら少し寝ろ。
と言ってもそう遠くはないがな。」
「ご心配には及びません。大丈夫です。」
そう答えた物の会話もなく、することがなにもない私はただ窓の外を眺めながら睡魔と戦った。
ん~ヤバい。寝る…かも。
そんなギリギリの所で車は静かに地下に入り停止した。
かなりの高層ビルの地下駐車場。
そこにはテレビなんかで見た程度の高級車が並んでいた。
ここには一体どんだけ金持ちが集まっているんだろう?
だって、普通はみんな右側にハンドルがある様な車乗るよね?
最初のコメントを投稿しよう!