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「でも……御迷惑では?」
「迷惑だなんてとんでもない。
お気になさらないで、ね?」
「じゃあ…ッ」
「不要だ。
佐野宮は俺が連れていく。水野、お前は帰れ。」
お願いしますと言いかけた私の口を一瞬で塞ぎ当たり前の様に口を挟む。
なんであんたに決定権があるんだ!!
おかしいだろ、離せ変態ヤロー
と心の中では散々悪態を付きながらなんとか逃げ出すべく暴れ回る。
しかし暴れれば暴れる程社長は私の自由を奪っていき、終いには後ろから羽交い締め…基抱き着かれている形になってしまった。
そんな私達を見ていた夢華さんは苦々しさ満開で私を睨み口を開く。
「何をしてらっしゃるの?
俊哉さんはこの方が良いと?」
「否定はしない。
だがお前に教えてやる必要もないだろう?」
「それは肯定も同じ事よ…
真雪さん、でしたわね?
覚悟なさい?
私に勝とうなんて200万年早いことを思い知らせて差し上げるわ。」
えっと………私ヤバい?
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