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そんなある日の夜……。
僕は長野で再発起した『週末胃拡張倶楽部』なるアルコール友の会のメンバーを従え、さらなる酔いの高みを求めて寂れた小さな市街を徘徊していた。
ふと目にとまる一件のBAR。
薄暗い通りから一段下に降りた所で、薄暗い光を受け怪しく光るその扉は、何故か僕をドキドキさせていた。
「よし、次はここにしよーぜ~」
皆の顔色を伺わずに一人突き進む僕。
気がつけば、周りにいたはずの倶楽部のメンバーは激減していて……。
結局、僕は残ったメンバーの一人で『馬チン』と呼ばれる友人と、その扉を開く事にした。
(がちゃ…)
しょっぱい音を立てて開いた扉の先には、一人の中年マスターが佇んでいた。
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「M'○BAR」
薄暗い店内と安い音楽、お世辞にも綺麗とは言えないが何故か居心地の良い優良店だった
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