第壱幕~大阪夏の陣‥一人の赤鬼~

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雨が降り出した 「あと‥もう少し」 這いつくばりながら家康に向かう信繁 「‥まだ‥俺は」と言うと立ち上がる信繁 「真田信繁‥貴殿こそ日の本一の強者であろう‥」家康はゆっくり目を閉じた 「家康‥‥公‥死に場所を‥作ってくださって‥ありがとう‥ございました」 と言うと信繁槍を地に落とし倒れた 雨が信繁の血と泥を流し周りが赤く染まった そしてもう二度目が立ち上がることはなかった 完
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