第壱幕~大阪夏の陣‥一人の赤鬼~

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「家康!!‥覚悟!」 敵本陣についた信繁だったが目の前には家康とそし多勢の足軽たちであった 「まさか‥信繁公‥本気でこの劣勢に置いて我が徳川を倒す気でいるつもりか?今ならまだ間に合います‥どうか天下太平のため儂にその力‥尽力してくれませんか?」 「家康公‥話はありがたい‥‥だがここで生き残りあなたの傘下に入ってしまえば父上に顔向け出来ませんし兄上の覚悟を無駄にしてしまいます‥‥それに俺は‥真っ直ぐシンを通し‥義に生き義に死にたい」 と言うと信繁は家康に向かい最後の力を振り絞り走り出した そし襲いかかる足軽たちを斬っていった 斬られても斬り返し倒れても何度も立ち上がり 背中に何本もの刀が刺さって血が流れているが最後の足軽を斬り家康の所へ震えながら歩き家康も一歩も動かなかったが信繁はあと数歩のとこで倒れた
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