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「いつか行けるんじゃないか?」 根拠もなく思いつきで言葉が出た。 「なぁに?それ、また思いつき?」 月から俺を見やる彼女の笑顔にドキリとする。 久々の同窓会、地元の飲み屋で二次会まで済ませた俺たちは見事にできあがっていた。 三次会はさすがに体力面で、と帰宅の意を吐いたメンツに乗っかって、俺は鞄と帽子を取りに向かった。 するとそこに彼女が立ちはだかった。 『高橋めぐみ』 帽子をかぶって鞄に手をかけるとメグミは俺の手を掴んで呟いた。 「……帰っちゃうの?」 潤む目と赤い顔は酒のせいで、掴んだのはヨロメいたから、台詞に至っては『三次会までいろよ、空気読めや!』の意味が乗せられる。 が、男はそれを勘違いする。 しかし!俺はノセられはしない! やらせはせんぞ!×2で心を保って優しく言葉を吐いた。
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