第一章 Departure

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夏でもないのに暑い。俺は額の汗を拭う。 鬱蒼と繁った木々。GPSの画面を見ながらため息を吐く。 ―――――――遠すぎだろ!! 大きな声で叫びたくなるが、そんな事したら確実に痛い人だ。いや周りには誰もいないんだけどね。いたら逆に怖いって言うか。 「君!!何をしているんだ!!」 やべっ!!見つかった!! 俺は全速力で逃げ出す。はぁ……何してるんだろ、俺 え?なんで追いかけられてるかって? ここは樹海。後は察してくれ
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